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18.03.05☆代用甘味料とむし歯の関係☆

甘いものを食べていて心配になるのが『虫歯』。

でも最近は、砂糖を使わずに『代用甘味料』を使ったお菓子が増えています。

ところで、この代用甘味料。『むし歯菌のえさにならない』とよく言われますが

どういうしくみでむし歯菌に作用するのか、ご存知でしょうか?

じつは代用甘味料によっては、『むし歯菌のえさにならない』だけではないんです。

 

まずは『砂糖とむし歯菌』の関係をお話しましょう。

 

①スクロースが摂取されます。

 <※スクロース(砂糖)はグルコース(ブドウ糖)とフルクストーク(果糖)が結合してできています。>

 飲食によりスクロークス(砂糖)がお口の中に摂取されます。

 

②むし歯菌がスクロールをグルコースとフルクストークに分解する。

 <むし歯菌はお口の中に生息する細菌のうち、ミュータンスレンサ球菌などのこと>

 むし歯菌の酵素により、スクロークスがグルコースとフルクトースに分解されます。

 フルトークスもむし歯菌や他のお口の細胞のえさになります。

 

③グルカンをつくり身にまとう。

<グルカンはグルコースをむし歯菌が繋ぎ合わせてつくるネバネバした物質>

 むし歯菌の酵素によりグルコースが鎖状につなげられグルカンとなります。

 グルカンはむし歯菌の身を守る衣服となり、非常食にもなります。

 

④グルカンからネバネバの層をつくる

 スクロークスを分解してできたグルコースをつないで、むし歯菌がさらにグルカンをつくります。

 つながれたグルカンはむし歯菌の周りを厚く取り囲んでいきます。

 

⑤バイオフィルムがつくられる

 大量のグルカンがつながれてバイオフィルムが完成。

 むし歯菌以外の細菌も入り込み、細菌たちは集合住宅のようになります。

 細菌たちは糖を食べて酸を生産し、建物の立つ地面(=歯面)を腐食させていきます。

 これがやがてむし歯となるのです。

 

 

代用甘味料とむし歯菌の関係については次回お話します。

詳しくは医院に置いてあります『nico 2月号』をご覧ください。

 

 

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